新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」(11日、宮城・岩沼市総合体育館)で、IWGPジュニアタッグ王者のYOH(36)とマスター・ワト(28)はともに黒星スタートとなった。
YOHとワトは4月29日の佐賀大会で、ロビー・イーグルス&藤田晃生を激闘の末に破り、同王座を奪ったばかり。新タッグ王者となった勢いのまま、シングルの頂点にも駆け上がりたいところだったが、BブロックにエントリーするYOHには、タッグ王座を奪われたイーグルスが立ちはだかった。
一進一退の攻防からYOHは、リバースフランケンシュタイナーからトラースキックを叩き込んだ。雄たけびを上げてからとどめのDIRECT DRIVEを狙うが、イーグルスは切り返してロン・ミラー・スぺシャルで捕獲。それまでも左脚にダメージを受けていたジュニアタッグ王者はギブアップし、15分2秒で敗れた。
ベルトを肩にくやしげな表情で引き揚げたYOHは、バックステージでイーグルスにキスを求めると「次は…次は…〝完全にNEXT〟だ、コノヤロー!」と話すのが精いっぱいだった。
相棒のワトは2年ぶり2度目の優勝を狙って、Aブロック公式戦初戦でクラーク・コナーズと激突。コナーズのパイプイス、タイヤを使ったラフ攻撃でペースを奪われるもNo Chaserを防いで、強烈なハイキックを見舞った。一気にレシエンテメンテⅡにいくが、これを返されNo Chaser(変型DDT)でマットに叩きつけられ、3カウントを奪われた。
バックステージのワトは「初戦…強えな、コナーズ」と言いつつ「大丈夫だ、俺は俺を信じている。ベルトを守らなきゃいけないし。俺には新日本プロレスでやりたいことがあるから。勝っていきますよ、これから」とすぐさま巻き返しを宣言した。
さらにメインのBブロック公式戦では、昨年のBOSJ準優勝者・石森太二(42)が、2012年大会優勝の田口隆祐にオーマイ&ガーアンクルでタップアウト。黒星発進にもバックステージでは「俺のスーパージュニアはこれからだ」と話したが、BOSJは波乱の幕開けとなった。