新日本プロレス4日の福岡国際センター大会で、業界随一の人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」が約9年半の活動にピリオドを打った。
2015年11月に発足したLIJは、約9年半にわたりファンから絶大な支持を受けてきた。しかし、この日の大会を最後に内藤哲也とBUSHIが退団。今後の動向に注目が集まっていた。
2人のラストマッチとなったこの日の大会では内藤&鷹木信悟&高橋ヒロム&BUSHIが海野翔太&石井智宏&タイチ&TAKAみちのくと対戦。鷹木がバーニングドラゴンでTAKAを沈めLIJに凱歌が上がった。
試合前から男泣きしていたBUSHIはバックステージで時折言葉を詰まらせながら「内藤哲也がいたから…内藤の決断に、俺も合わせて退団を決めた。俺のプロレス人生を変えたのは内藤哲也。だからこの決断に悔いはない。今日でLIJ、まあ形上終わってしまうけど、俺の中ではこの先もずっと続いていくよ。俺は別に今日で引退するわけじゃないからさ」とキッパリ。残る3人との別離によってユニットは事実上活動停止となることを認めつつ、新たな道を歩むことを宣言した。
一方で、新日本に残る3人もそれぞれの思いを明かした。鷹木は「止まるわけにはいかないからね。LIJとしては、おそらく…おそらくと言うか、見ての通り今日で一つのピリオドを打つことになるんでしょう」としながらも「別に仲たがいして割れるわけじゃないんで。制御不能という部分は胸において、これからも我が道をばく進したいと思う」と前を向く。
ヒロムは「俺と内藤さん含めLIJメンバー、ティタンも入れて6人は(左胸を叩いて)ここでつながってるから。今日で一つの区切りかもしれないけど、ここでつながってるから。いつでも会えるでしょう。内藤さん、BUSHIさん、アディオス…いや、アスタルエゴ」とメンバー同士の絆を強調した。
さらに辻陽太もこの日の試合後のマイクで「2人がいなくなるということはこのLIJは一区切りなのかもしれない。でも覚えておいてくれ。俺たちは制御不能を忘れない。心の中ではいつでもつながっているってことをな。またどこかで会おうぜ」と再会を約束した。驚異的なまでに長きにわたってファンの支持を集めてきたLIJ。新日本プロレス史に刻まれた名ユニットが、いつの日か再び集まることはあるのだろうか。その答えはもちろん――。