ドラゴンゲート5日の愛知県体育館大会で「マスカラ・コントラ・カベジュラ金網6WAYマッチ」が行われ、極悪軍「Z―Brats(Zブラッツ)」とユニット「D’Courage(Dカレッジ)」の壮絶な激闘は、まさかの〝バッドエンド〟となった。

 金網に囲まれたリングの中で、Zブラッツのシュン・スカイウォーカー、箕浦康太、ISHIN、Dカレッジの吉岡勇紀、ドラゴン・ダイヤ、菊田円の6人が、金網の上部に設置された旗を奪い合う。旗を取った選手から勝ち抜けして、最後まで旗を手にすることができなかったレスラーが敗者となる。敗者はその場でマスクはぎか髪切りに処される過酷なルールだ。

 ダイヤ・インフェルノの正体をめぐるユニット同士争いから発展した金網決戦は、複数の凶器が持ち込まれた上に、Zブラッツのセコンドが介入してハチャメチャな展開に。まずはISHINがスプレー攻撃で旗をゲットして金網から脱出すると、ダイヤも仲間の力を借りてエスケープ。Zブラッツのギアニー・ヴァレッタも登場し、混乱に拍車がかかった。

 ここは斎藤了GMがギアニーを退場させるが、箕浦がパウダー攻撃から旗をゲットして金網から抜け出した。残るはZブラッツのシュン、Dカレッジの菊田、吉岡の3人に。1vs2で数的不利のシュンは猛攻を浴びて、吉岡のフロッグスプラッシュをくらった。完全に決まったが…ここで菊田が仲間の吉岡の頭をパイプイスでぶん殴った。かねて吉岡の行動に疑念を抱いていたとはいえ、〝インフェルノ騒動〟の黒幕シュンの思惑通り、土壇場でZブラッツに寝返り。不敵な笑みを浮かべて、シュンとがっちり握手した。

 菊田は吉岡に決別のローリングラリアートをぶち込み、シュンとともに金網から脱出。この瞬間、吉岡が敗者に決まり、髪を切られることに…。菊田はダイヤに無理やりバリカンを持たせ、髪切りを決行させた。黒幕のシュンは「お前たちはこのリングから消えろ。いらない存在なんだよ」と吉岡に罵声。丸刈りとなった吉岡の顔を踏みつけながら、会場のファンも口汚くののしると「お前たちが見る権利はないんだよ。黙って帰れ、バカヤロー」と言い放った。

 最後は裏切り者の菊田が「俺たちがドラゴンゲートの未来だ」と、Zブラッツ入りを正式に明言。極悪軍が、ドラゲーマットのイニシアティブを完全に掌握したの間違いない。

髪切りに処された吉岡勇紀に罵声を浴びせる菊田
髪切りに処された吉岡勇紀に罵声を浴びせる菊田