新日本プロレス9日高知大会「ワールドタッグリーグ」公式戦で、内藤哲也(40)、SANADA(34)組が鈴木みのる(54)、ランス・アーチャー(45)組を下して2敗を死守した。

 優勝候補の最右翼が首位タイに浮上した。内藤がみのるのゴッチ式パイルドライバーの体勢に捕らえられながらも、SANADAがアーチャーを突き飛ばしてこれを阻止。さらにSANADAはスワンダイブ式ミサイルキックでアーチャーを排除し、みのるを孤立させることに成功する。

 2人は粘るみのるのチョップ連打を浴びながらも、合体式のスイングDDTで動きを止める。最後は内藤が正調のデスティーノを決めて3カウントを奪ってみせた。

 この日の大会は歓声ありで開催された。メインで勝利を収めた内藤は「ここ高知では5年ぶりとなる大合唱、皆さまやりましょうよ。準備はよろしいでしょうか?」とファンに呼びかけると、代名詞の「デ・ハ・ポン!」の大合唱で大会を締めくくった。

 この日は唯一の1敗で単独首位を走っていたオージー・オープン(マーク・デイビス&カイル・フレッチャー)が敗れたため、WTLは2敗で4チームが並んだまま最終公式戦(11日、姫路)を残すのみとなった。内藤は「いま俺とSANADAにできることは、明後日の姫路大会で勝利すること。対戦相手はEVIL、(高橋)裕二郎。そう言えば去年のWTLの最終リーグ戦も、EVIL、裕二郎組だったね。去年のリベンジもかねて勝利し、俺とSANADAが12月14日仙台サンプラザホールにて行われる優勝決定戦に進ませていただきますよ」とキッパリ。昨年大会の最終公式戦で敗れ優勝決定戦を逃した因縁の相手を撃破し、今度こそWTL初制覇に王手をかけることを誓っていた。