「次期総理大臣」の呼び声高い高市早苗衆議院議員(64=奈良2区)の独占インタビュー後編は、プライベートから宇宙開発戦略本部での活動内容、そこから地球外生命体への話題に発展して…。「UFOは本当に存在するのか?」。そっち方面の話題は“専門分野”の本紙記者を圧倒する熱弁を振るうとともに“東スポ取扱説明書”を色紙にしたためた。

 ――以前からX(旧ツイッター)で近況を発信されています

 高市 毎日じゃなくて、かなりサボってるけど。

 ――その中で3年半ぶりに人間ドックを受診したと

 高市 自分の健康くらいしっかり管理しないといけませんね。反省。検診は市町村でもやっているし、女性なので乳がん検診のハガキが奈良県の自宅に届くんですよ。でも、そこに書いてある病院名を見ると全部、顔を知っている院長ばっかり。そこで…行きづらいじゃないですか。だから地元では行かないまま、政調会長や閣僚の在任中は東京でも時間の余裕が無くて。だから、私の口から言えることじゃないですけど、特に再検診の通知が来た時は受けてください。総務省行政評価局からは、再検診の受診割合が低いと聞いているので。

 ――国会議員は馬券を買うことが可能なのでしょうか

 高市 もちろん買えますよ。国会議員が馬券を買ってはいけない、という法律はどこにもないですよ。

 ――ちなみに競馬をご覧になったことは

 高市 競馬場に行ったことありますよ。馬券も買ったけど、全然ダメでした。

 ――宇宙開発戦略本部でもご活躍されています

 高市 私がずっと力を入れてきたのはスペースデブリ(宇宙ごみ)を減らすこと。G7の閣僚会合では、粘り強く交渉して議題に押し込みました。日本企業が世界一のデブリ除去技術を持っています。その企業とJAXAで、大型デブリに衝突せずに接近してロボットアームで捕まえて大気圏に落として燃やすための実証事業をしています。デブリの衝突で通信衛星や情報収集衛星や国際宇宙ステーションが破壊される危険があり、命や安全保障にも関わる問題。G7首脳会合でも協力が合意され、その下地は私が作ったと自負しています。

 ――ちなみにUFOの存在は信じますか

 高市 地球外生命体は絶対いると思う、絶対にいる! ただ、UFOが地球まで飛んできているかは半信半疑。そんなに真剣に考えてない(笑い)。ウチの旦那さんは真剣にUFOの存在を信じていて、UFOネタを放送している海外の番組をずっと観てる。東京にはサンテレビがないから、たまに地上波で阪神戦を中継してたら野球を観たいじゃない? テレビが一台しかないから、正直ウザい(笑い)。家で宇宙人とかUFOの悪口言えないし。

 ――実は地球外生命体を実際に見たことがある

 高市 ある訳ないでしょ。東スポだから、明日の見出しが「高市早苗 地球外生命体はいると断言!」とかなるのかもしれないけど、広い宇宙の中で天体の環境に適応した生命体はいると思いますよ。ただ、UFOが飛んできているかは別ね。空で光っている物体を見かけたら「あれは人工衛星だ」とか、「他国が開発中の兵器の実験かも」とか、思って見上げていますが。「ネッシー生け捕り」とか、「ツチノコ発見」と同じように書かれても困るけどね。でも、地球外生命体は居ると思う。

 ――最後に東スポへのメッセージをお願いします

 高市 色紙に書いた通り、開き直って頑張ってくださいね。

 ☆たかいち・さなえ 1961年3月7日生まれ。奈良県出身。衆議院議員。自民党政調会長、総務相、経済安全保障相を歴任。現在は自民党治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会会長。